記事検索はこちらで→
2023.03.30

WING

憧れの航空・空港業務の現実に大きなギャップ

 若年期に志すも不満の声多く、JFAIU調査で明らか

 国土交通省航空局は3月29日、第3回目となる「持続的な発展に向けた空港業務のあり方検討会」を開き、航空連合(JFAIU)と航空保安検査を行う事業者から業務の実態についてヒアリングを行った。特に航空連合からは、組合員を対象に航空関連産業を志したきっかけなどアンケート調査を行ったことが示された。すると多くの人が高校生までの比較的早い時期に航空業界を志したことが分かった一方で、入社後にはそれまでイメージしていた環境とのギャップが大きく、不満や不安の声が多く上がっていることが分かった。
 JFAIUの調査は2023年2月に実施したもの。そのうち航空関連産業を志した時期の設問では、全体の3分の2を占める67%が高校生までに志すことを決めたという。その内訳は就学前が4%で、小学生が12%、中学生が7%、高校生が43%となった。専門学校・大学生からと回答したのは27%で、社会人になってから志したのは6%となった。それでは志すきっかけとは。それは帰省や旅行などで航空機に乗った機会で、そのとき航空・空港に憧れを持ったことが多数を占めた。さらにテレビドラマの影響を受けたと回答した人も多かった。

※この記事の概要
・やりがい感じるも一方で現場に燻る不満や不安
・保安検査の課題は検査外の拘束時間
 休憩時間も空港に留まらざるを得ない現状  など