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2023.03.17

WING

ロールス・ロイス、GCAPエンジンは最大1MW級に

 「ユーロファイター」に比べ最大5倍の発電量
 
 ロールス・ロイスは日英伊3カ国共同開発で進める「GCAP」プログラムにおいて、そのエンジンの開発を日本のIHI、イタリアのアビオ・エアロと共に担うことになるなど、将来の戦闘航空システム開発で中核的な役割を担う。「GCAP」プログラムがスタートする以前には、英国の「テンペスト」技術実証プログラムでエンジン開発を進めてきており、その開発が「GCAP」に活かされることになっていくことは、想像に難くない。
 ロールス・ロイス防衛事業開発・将来プログラム担当エグゼクティブ・ヴァイスプレジデントのアレックス・ジノ氏が本紙の取材に応じて、「テンペスト技術実証エンジンは推力を生み出すと同時に、機体レベルではピーク時に最大1MW(1000kW)を発生させる可能性がある。それであるが故に、空に浮かぶ発電所と呼ばれる」ことに言及。例えば、ユーロファイター・タイフーンと比べ、「最大で5 倍くらいの発電量」に達することを明かした。

※この記事の概要
・将来戦闘機エンジンは如何に大電力を発生させる?
・オルフェウス実証機、小型エンジン能力獲得へ様々な挑戦
・海自「もがみ」型にも搭載、進化続けるMT30 
・東京に環太平洋担当SVP配置     など