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2023.02.28

WING

スカイマーク、整備士の酒気帯びで再発防止策提出

 来年1月から新たな法定アルコール検査システム導入も

 スカイマークは2月24日、同社の整備士が酒気帯び状態で整備作業を行った問題で、国土交通省に対して、安全管理体制の再構築および再発防止策を提出した。具体的な対策としては、今年5月1日付で安全管理部門(既設の運航本部を除く)を新設するほか、整備規程及び業務規程によるアルコール検査体制の再構築などを行う。さらに、2024年1月から、検査の不正やすり抜けを防止する新しい法定アルコール検査システムも導入する。このシステムは既存の立会者検査体制と併用するもので、被験者の画像データと検査結果数値を取得し、携帯端末の通信回線を介して管理サーバーへ送信するもの。
 この問題は昨年12月25日、長崎空港において確認主任者(整備士)が、出社前のアルコール検査でアルコールを検知したものの、そのまま出社し、整備規程に定める運航前整備作業開始前の法定アルコール検査を実施しないまま、同僚に捏造・不正に合格として、整備作業を実施した事案が発生した。