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2022.10.17

ウイングトラベル

★インバウンドの健全な回復へ政策とシナリオ必要

 黒澤JTBGMT社長、質と量の二階建ての政策立案を

 

 いよいよ水際が開いた。2年半におよぶ鎖国から、急転直下の開国。観光産業はこの日を待ちわびてきただけにインバウンド需要の急回復に沸くが、危うさもある。観光産業はコロナ危機を乗り切るため、出向や配置転換、人員削減などで人を徹底的に減らしてきており、急な開国と需要急増で人手不足やサービスレベルの低下につながる例は諸外国でも散見されている。また、国内旅行の全国旅行支援も同じく10月11日から始まり、特定の観光地にどっと人が集まるオーバーツーリズムの問題に早晩直面する可能性もある。コロナ禍を経て一旦リセットされたインバウンド観光の再開にあたり、雇用問題やサステナビリティなど直面する課題にどう対応し、観光産業をもう一度立て直して真の観光立国をめざすためには何が必要なのか。JTBグローバルマーケティング&トラベルの黒澤信也社長にインタビューした(聞き手=印南有理本紙編集長)。

 

※写真=JTBグローバルマーケティング&トラベルの黒澤信也社長

 

 突然の開国宣言、雇用問題が最大の課題
 価値ある観光政策をタイムリーに打ち出すことの重要性