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2022.10.13

ウイングトラベル

★星野リゾート、新事業で多様な需要獲得へ

 来年以降の観光市場「大きなチャンス」

 

 星野リゾートは10月12日に定例のプレス発表会を開催した。当日は同社の星野佳路代表から観光市場の動向や今後の課題などについて考えを示したほか、新規宿泊施設や事業に関する説明を行った。その中で星野代表は今後の日本の観光を取り巻く状況について、水際対策の緩和と為替動向によって、インバウンド・アウトバウンド双方でさまざまな需要変動が見られる可能性があるものの「2023年~24年の日本の旅行市場は全体としては悪くない状況であり、大きなチャンスがあると思っている」という考えを示した。そうした中で、同社はレジデンス型の宿泊施設事業を国内で新たに展開するほか、海外ではグアムに「リゾナーレ」ブランドを展開、アウトバウンド需要の獲得につなげる。さらに国内の観光地開発に向けた取り組みも展開していき、着実に国内外の旅行需要の取り込みを目指していく方針だ。
 さらに10月11日からスタートした全国旅行支援については旅行需要の分散や遠距離旅行の需要喚起効果を評価する一方で「制度設計が複雑になってしまったことが残念」と指摘した。

 

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