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2022.09.08

ウイングトラベル

【潮流】耳を疑う首相の発言

 新型コロナウイルス感染症から回復し、8月31日に会見した岸田首相は、既に発表した9月7日からワクチン接種3回以上の完了者に対して出国前の陰性証明書の提出義務を廃止するほか、発表が遅れていた1日の入国者制限を2万人から5万人に引き上げるとともに、訪日外国人旅行者に対する規制を緩和し、現行の添乗員付き管理型旅行から添乗員なしのパッケージツアーを認め、それぞれ陰性証明書を廃止する9月7日から開始することを発表した。
 陰性証明書の廃止とともに、1日の入国者数の5万人への引き上げ、添乗員なしの訪日パッケージツアーへの緩和は既に報道されており、目新しさはない。同じ、9月7日に実施するなら、8月24日にオンライン会見で発表した陰性証明廃止とともに発表すれば良かった思うが、調整がつかなかったのだろうか。
 岸田首相は会見で、「世界各国で国際的な交流が活発化しており、わが国もそうした交流に参加するとともに、円安のメリットを活かす観点」から、1日の入国者数の上限を5万人引き上げ、全ての国を対象に添乗員を伴わないパッケージツアーによる入国を可能にするなど、さらなる緩和を行う」と胸を張った。