ファンボロー公開、「テンペスト」新コンセプトの中身

　技術実証機を5年以内に飛行、ステルス含め新機能実証

  去る7月18日から21日まで開催されたファンボロー・エアショーで、イギリスのFCAS（将来戦闘航空システム）の中核となる新有人戦闘機「テンペスト」の新コンセプトモデルが公開された。
　新コンセプトモデルは対レーダーステルス性能を得る上で有利なチャイン形状の機首、デルタ翼の翼の端を大きく切り欠いたクリップド・デルタ翼、左右に大きく傾斜したV尾翼といった基本的な形状は2018年7月のファンボロー・エアショーで公開された、最初のコンセプトモデルのデザインを踏襲している。その一方でクリップド・デルタ翼の切り欠き方やエアインテイクの形状などが変更されており、新コンセプトモデルは最初のコンセプトモデルよりも現用の第5世代戦闘機に近いデザインのように筆者には感じられた。（写真・文＝竹内修）

※この記事の概要
・変わる戦闘機開発、チーム・テンペストのDX開発
　機体・エンジンも新生産技術導入
・テンペスト実用機は英・日・伊共同開発の可能性　など