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2022.08.05

WING

航空支援集団、能動的に行動する部隊風土を継承・前進へ

多様化する要請に応じ、国外任務の円滑化に備え

 航空自衛隊の飛行運用を支える機能を統括する航空支援集団司令部――。航空輸送、航空保安管制、航空気象、飛行点検、航空機動衛生の主要5機能をそれぞれの専門部隊が担当しており、それに航空総隊を直接支援する機能として空中給油が加わった。また、装備面では新空中給油・輸送機であるKC-46Aが美保基地への配備を開始し、C-2輸送機が美保基地に続いて入間基地への配備が始まった。飛行点検機ではU-680A点検機が配備を完了した。このように航空支援集団は、変わり目となる時期を迎えている。今年に入っても、トンガ王国への火山噴火災害支援空輸や、ロシアに侵略されたウクライナに対する支援空輸が実施されたところ。この国外運航任務の性格はどちらも前例がなく、準備に当たる司令部も多忙を極めたであろう。このほど、航空支援集団司令官の森川龍介空将にインタビューし、部隊の現況、複雑化する事態対応、今後の課題など、縦横に語ってもらった。
※この記事の概要
・重要な一歩先のプランニング、輸送機部隊はいつでも出動可能
・マルチ化で任務の多様化に対応、最も重要な派遣隊員家族のケア
・新たな空自を体現するKC-46A、米国と共に能力獲得・強化
・ウクライナ支援運航を継続、困難乗り越えトンガ救援空輸成功

・今後の課題は効率化・近代化、女性活躍の場をさらに拡大へ