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2022.08.05

ウイングトラベル

★グアム政観、旅のサブスク「HafH」とタッグ

 ワーケーションやロングステイ需要狙う

 

 グアム政府観光局(GVB)は、旅行関連のサブスクリプションサービス「HafH(ハフ)」を運営するKabuK Styleと共同で、8月2日より「サブスクでグアムへ行こうフェア」をスタートした。HafHの利用対象宿泊施設にグアムの13軒の宿泊施設を追加したのを始め、モニターツアーなどの各種プロモーションを展開することでHafH会員向けにグアム旅行を訴求する。これによりワーケーションやロングステイなどグアムへの新たな旅行需要獲得を狙っていく考えだ。

 旅のサブスク「HafH(ハフ)」は、2019年4月からサービスを開始。会員が一定の月額料金を支払うことで、毎月コインを獲得、そのコインを宿泊に利用できる仕組み。利用できる宿泊施設は、国内1000軒以上、海外約150軒。個性的な宿泊施設からビジネスホテル、ゲストハウス、高級ホテルなど、多種多様な宿泊施設から選択できる。

 現在、会員は約3万5000人で、20〜30代が全体の75%を占める。多頻度利用や、コインを貯めて年に数回高級ホテルに泊まるといった利用、気分転換、仕事に集中するためなど、その利用形態はさまざまだという。

 今回のフェアでは、HafHが新たにグアムの13の宿泊施設を利用対象に追加するのを始め、福岡にあるHafH直営の宿泊施設「HafH Fukuoka THE LIFE」には、グアムを意識したコラボレーションルームを期間限定で用意。また2種類のコラボレーションドリンクも提供する。さらに今後はHafH会員向けのグアムへのモニターツアーも企画する予定だ。海外旅行再開の動きが本格化するのを前に日本−グアムの航空路線が相次いで運航を再開している。そうした中でサブスクという新たな仕組みを活用し、グアム旅行の活性化につなげるのが狙いだ。

※写真=「サブスクでグアムへ行こうフェア」発表会の様子。左からグアム国際空港 エグゼクティブマネージャー ジョンJQクイナタ氏、株式会社KabuK Style 代表取締役 砂田憲治氏、GVB局長兼CEO カールTCグティエレス氏、グアム政府観光理事会会長 ミルトン・モリナガ氏 

「ほかの観光局がやらないことを」  新たなアプローチで新規需要開拓、SNS発信にも期待

 今回のHafHとのコラボレーションを通じて、GVBでは、HafHの会員にアプローチしていくことで、ワーケーションやロングステイといった新しい需要を開拓していきたい意向。今後もほかの観光局がやらないこと、新しく革新的な取り組みをいろいろ試していく姿勢だ。

 また今後予定するモニターツアーにおいては、HafHの会員はデジタルネイティブとして旅行にもSNSにも慣れていることから、モニターツアーを通じて、いわゆる「インフルエンサー」としての効果にも期待を寄せる。

 

「ふらっと旅行に行く」需要を創出  航空券との組み合わせも

 

 一方、HafHを運営するKabuK Styleの砂田憲治代表取締役は「HafHはいわば旅のネットフリックス。ネットフリックスは、この作品を観たいと思ってレンタルビデオを借りるのではなく、定額で気軽に豊富なコンテンツを視聴できる。同じようにHafHは、旅行に行きたいと思っても面倒だったり、そもそも面倒であまり旅行に行きたくなかったりする人でも、ふらっと気軽に旅に出ることができる」と説明。

 今後は航空券を組み合わせた本格的な旅行の提供を目指す。昨年は日本航空(JAL)との実証実験を実施。「航空サブスクサービス」として定額を支払えば、JALの国内線を利用できる内容で、往復だけでなく片道や周遊での利用も可能とした。好評を受け、今年の6月には第2弾を実施している。

 昨年の実証実験に参加した人からのアンケート回答では、全体の4割以上が「申込時に行先を決めていない」と回答。砂田氏は「行先を決めないでふらっと気軽に旅行に行く人が多い。旅行は“ハレ”ではなく日常的なものになり、新しい需要が生まれる。サブスクはそんな旅行スタイルに大きく貢献できる」と自信を見せた。

※写真=「サブスクでグアムへ行こうフェア」発表会の様子。左からグアム国際空港 エグゼクティブマネージャー ジョンJQクイナタ氏、株式会社KabuK Style 代表取締役 砂田憲治氏、GVB局長兼CEO カールTCグティエレス氏、グアム政府観光理事会会長 ミルトン・モリナガ氏 https://jwing.net/t-daily/pict2022/2208/0805gvb1-w.jpg

※写真=「HafH Fukuoka THE LIFE」のコラボレーションルーム https://jwing.net/t-daily/pict2022/2208/0805gvb2-w.jpg

※写真=「HafH Fukuoka THE LIFE」で提供するコラボレーションドリンク https://jwing.net/t-daily/pict2022/2208/0805gvb3-w.jpg

 

 GVB、福岡−グアム線再開を前にセミナー  サプライヤー10社が参加、最新情報共有

 

 GVBは、福岡—グアム線が8月4日より週2便で運航再開するにあたり、8月2日に福岡のホテルで「GoGo!GUAM ロードショー 2022 in FUKUOKA」を開催した。現地よりGVB局長兼CEOのグティエレス氏らGVBやグアム国際空港の幹部が来日、サプライヤー10社も参加し、セミナーとワークショップを実施した。 今回のロードショーに参加したサプライヤーは以下の通り(アルファベット順)。▼アルパンビーチクラブ▼バルディガ・グループ▼デュシタニ グアム リゾート/デュシット ビーチ リゾート グアム(旧アウトリガー・グアム・ビーチ・リゾート)/ベイビューホテル/ザ・プラザ・ショッピング・センター▼グアム・プレミア・アウトレット▼クロッペンバーグ・エンタープライズ(タートルツアーズ)▼オンワードビーチリゾート▼スカイダイブ・グアム▼Tギャラリア グアムby DFS▼ザ ツバキ タワー/ホテル・ニッコー・グアム/PICグアム/ヒルトングアム・リゾート&スパ/リーガロイヤル・ラグーナ・グアム・リゾート(旧シェラトン ラグーナ グアム リゾート)▼ユナイテッド航空

※写真=ロードショー参加者による記念撮影(撮影時のみマスクを外す) https://jwing.net/t-daily/pict2022/2208/0805gvb4-w.jpg