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2022.08.02

WING

ANAHD第1四半期、10四半期ぶりの純利益計上

19年第3四半期以来、需要回復と費用構造改革が奏功

 ANAホールディングスは8月1日、2023年第1四半期決算を発表した。それによれば、売上高は対前年同期比約1.8倍(1515億円増)の3504億円に大幅拡大。営業損益では前年同期が636億円の赤字だったが、今期は13億円損失まで赤字幅を縮小することに成功した。さらに経常利益43億円(前年同期:637億円の損失)となり、四半期純損益は10億円の黒字(同:511億円の損失)と、10四半期ぶりに黒字転換を果たすことに成功した。
 ANAホールディングスの中堀公博グループ最高財務責任者(CFO)は国土交通省で開いた会見で、「2019年第3四半期以来の黒字」を計上したとの認識を示しつつ、「第1四半期はもともとコロナからの需要回復局面で、赤字を予定していた」ことに言及。「収益を重視しながらトップラインを伸ばし、昨年度まで取り組んでいた事業構造改革の費用構造を下支えに、利益を大きく改善することができた」と話し、「通期業績予想の達成に向けて、非常に順調なスタートを切ることができた」として、常々掲げてきた通期黒字化の達成に向けて弾みをつけた第1四半期決算だったとした。