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2022.07.01

WING

SUBARU、陸自次期主力ヘリ「UH-2」量産初号機を納入

  陸自、「陸自機動展開能力の骨幹担う装備品」  

 SUBARUは6月30日、陸上自衛隊に新多用途ヘリコプター「UH-2」量産初号機を納入した。航空宇宙カンパニーの宇都宮製作所において同日、納入式典を挙行。量産初号機は今年5月の初飛行以降、社内飛行試験を進めてきていた。なお、「UH-2」は現在陸上自衛隊が運用する「UH-1J」の後継機。民間型としては「SUBARU Bell412EPX」として、SUBARU、Bell双方のチームが販売活動を展開する。SUBARUとしては、日本国内はもとより、アジア圏を中心にマーケットの獲得を目指しているところ。
 新型ヘリコプターを受領した陸上幕僚副長の山根寿一陸将は納入式典で、SUBARUをはじめとした関係者の尽力・協力に謝意を表明しつつ、ロシアによるウクライナ侵攻や米中の覇権争いといったこれまでの国際秩序を根底から揺るがす事態が発生していることや、日本国内でも大規模自然災害が多発していることにも言及。国内外の難局が同時かつ複合的に押し寄せていることに触れ、「強靭な陸上自衛隊の創造に向けて、機動展開能力など、陸上防衛力を強化する。そのなかでにあって、UH-2は機動展開能力の骨幹となる陸上自衛隊が長年待ち望んでいた装備品」だとコメントした。