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2022.06.27

ウイングトラベル

★IATA、SAF生産拡大へ大規模インセンティブを

 2050年に4490億リットル必要と試算

 国際航空運送協会(IATA)はこのほどドーハで開催された年次総会で、2050年までにCO2排出ゼロを達成するという航空業界の公約を達成するため、持続可能な航空燃料(SAF)の使用を急速に拡大するための大規模なインセンティブを早急に導入するよう政府に要請した。

 IATAは現在の推定で、2050年時点における航空業界の炭素削減量の65%をSAFが占めると予想。その実現のためには、実に4490億リットルの年間生産能力を確保しなければならないとの認識を示した。そうしたなか現在のSAFの年間生産量はわずか1億2500万リットルに留まる。一方で2025年までに50億リットルに拡大するための投資が行われているほか、2030年には300億リットルに達し、現実的に利用可能な転換点を迎えるだろうとの見方を示した。