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2022.06.03

WING

空幕、今年1月の小松F-15DJ墜落要因を空間識失調と推定

墜落約2秒前に回復操作図るも間に合わず

 航空幕僚監部は6月2日、今年1月31日に発生した航空自衛隊航空戦術教導団飛行教導群(小松基地)所属のF-15DJ戦闘機1機が墜落した事故について、事故調査結果を発表した。
 この事故ではF-15DJ戦闘機に搭乗していた飛行教導群司令(当時)を含む搭乗者2名が殉職しており、空幕は回収したフライトデータレコーダー(FDR)に記録されていたデータなどから、搭乗者2名が空間識失調「バーティゴ」に陥っていた可能性が高いと結論した。
 井筒俊二航空幕僚長は定例会見において、事故の要因を説明した上で、「今回のF-15の事故において、地元の皆様をはじめ、関係する皆様に大変ご心配をおかけしたこと、また、貴重なパイロットを2名失ったことを大変重く受け止めており、痛恨の極み」と述べ、「今回のような事故が二度と起きないよう、引き続き再発防止策を徹底し、国民の皆様に安心感をもっていただくべく、航空機の安全な運用に万全を期してまいります」と語った。

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