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2022.05.31

WING

ADO・ソラシド、共同持株会社「リージョナルプラスウイングス」に

10月3日に設立、会長にADO草野氏、社長はソラシドの髙橋氏

  北海道の翼・AIRDOと九州・沖縄の翼・ソラシドエアは5月30日、共同持株会社設立に係る契約書を締結することを、両社の取締役で決議した。新会社の名称は「株式会社リージョナルプラスウイングス」。10月3日を設立日とし、AIRDOの草野晋社長が代表取締役会長に、ソラシドエアの髙橋宏輔社長は代表取締役社長にそれぞれ就任することが決まった。
 また、あわせて共同持株会社が発足する今年10月以降、2027年3月までのグループ中期経営計画を策定した。
 北海道の翼と九州・沖縄の翼を標榜する中堅航空会社2社が、生き残りをかけて共同持株会社を設立する。これは昨年5月末、両社が基本合意書を交わしたことで、実現に動いた。

ADO・ソラシドが共同持株会社傘下に
本社機能一部集約、将来的に整備機能も

 リージョナルプラスウイングスは共同株式移転により共同持株会社リージョナルプラスウイングスを設立し、AIRDO、ソラシドエア双方が共同持株会社の傘下に入る。

 リージョナルプラスウイングスがAIRDO、ソラシドエア双方の株式を100%保有する方針で、両社の株主はすべて共同持株会社の株主となる。

 そうしたなか今回策定したグループ中期経営計画によれば、共同持株会社設立を機に、本社機能の一部を集約。将来的に整備機能も共同持株会社へ集約する方針を示した。

 北海道と九州・沖縄の顧客基盤の構築と拡充を図りながら、マーケットニーズや需要抑制に応じた顧客利便性向上を図ることにより増収を目指す方針で、計画最終度の2026年度には両社で45億円以上の協業効果を創出する方針。営業収入ベースでは約1000億円、経常利益90億円規模とすることを目標に掲げた。

 

 

  ※画像=AIRDOとソラシドエアの共同持株会社がリージョナルプラスウィングスに。10月3日に設立する。2社の共創はすでに始まっている