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2022.05.31

WING

ソラシド22年3月期、最終赤字29億3900万円に

前年の77億円の赤字から大幅改善も依然苦境

 ソラシドエアが5月30日に発表した2022年3月期決算によれば、最終損失が29億3900万円の赤字となった。ただ、前年同期の76億9400万円から、大幅に改善した。

 新型コロナ感染症拡大の影響が長引き、ソラシドエアの2022年3月期決算の損益面では、赤字ばかりが並んだ。それでも営業収入は28.8%増加した261億200万円まで回復。運航便数増加に伴って、営業費用は5%増加した323億3200万円となった結果、営業損益は62億3000万円の損失を計上。経常損失53億8600万円となった。
 ソラシドエアによれば、昨年10月以降、政府の緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が解除され、旅客需要は回復傾向にあったものの、今年1月になると再びまん延防止等重点措置が発令。旅客数も減少へと転じた。3月22日にその措置が全国的に解除されたことを受け、需要は回復傾向にあるという。

次期見通し、様々な外部リスクで予想困難

 なお、次期見通しについてソラシドエアは、新型コロナ感染症拡大の長期化や不安定な海外情勢、燃油価格の高騰、急激な円安の進行などを背景に、業績の見通しは依然として不透明だとし、現時点で収支予想は困難だとして、次期業績見通しの発表を見送った。