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2022.04.28

ウイングトラベル

【潮流】出発前審査導入へ決断を

 ゴールデンウィークを前に旅行各社が海外旅行のツアーを催行することで、コロナ禍が2年を経過して、いよいよ海外旅行の再開が始まる。しかし、海外旅行再開の壁として、入国時審査による待機時間の長さと1日の入国者制限1万人が立ちはだかることを前回指摘した。
 入国時審査の問題について、和田浩一観光庁長官は「帰国時の検疫における長時間におよぶ待機を始め、諸外国と比較して手続きが厳しすぎるという業界関係者からの声を多くもらっている。こうした声をしっかりと水際対策の関係省庁に伝えていく」と述べ、ツーリズム産業界と問題を共有し、解決に取り組む方針を示した。
 とくに、和田長官は「入国手続きを簡略化できるファストトラックを利用しても3時間近くかかり、通常の手続きでも5時間近く待たされるといった声を聞いている。また、業界関係者から、諸外国に比べて厳しすぎるので何とかしてもらいたいといった声を数多くもらっている。業界からの声をしっかりと受け止めて、関係省庁に現状を説明していく」と重ねて述べた。