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2022.01.13

ウイングトラベル

★最大の使命は観光業の再生、全身全霊で取り組む

 高橋JATA会長、政府支援と自助努力で難局打開

 

 日本旅行業協会(JATA)の高橋広行会長は1月12日の新春会見で、「最大の使命は観光業の再生。ニューノーマルに相応しい新しいツーリズムのカタチを商品やサービス、その提供のあり方、業界内外の連携の仕方を含めて追求する」として、観光業の再生に全身全霊で取り組む覚悟を示した。国内旅行ではワクチン・検査パッケージの実証実験で得られた知見をもとに、「感染が落ち着いた段階でできるだけ早くGo Toトラベルの再開を期待」したほか、海外旅行については「感染が一定程度落ち着いているところから部分的に再開してほしい」と訴えた。インバウンドでも実証実験の実施に備えた準備を進める。一方、経営面では「苦境のどん底」が続いており、「事業が正常に再開できるようになるまでは雇用調整助成金など国の支援策に頼らざるを得ない」としつつも、「本意ではない」として、「一刻も早く自立して事業が行えるようになるように取り組む」として、政府支援と自助努力で難局を乗り越えたい考えを示した。業界としてはシステム共有や商品・サービス面での協業など、「共創と協調」に向けた議論を本格化させていく方針だ。
 JATAでは昨年12月に高橋氏(JTB会長)が会長に就任。小谷野悦光副会長(日本旅行社長)に加えて、新たに副会長として原優二氏(風の旅行社代表取締役)、酒井淳氏(阪急交通社社長)が選任され、新体制が発足した。新春会見には正副会長が揃って出席し、新体制のもとでコロナ禍の苦境を乗り切る決意が示された。

 

※写真=高橋広行JATA会長

 

 JATA、新体制でコロナ禍の難局を乗り切る
 小谷野・原・酒井副会長、業界のために力尽くす