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2021.12.13

WING

フィンランド、次期戦闘機にF-35Aを選定

「候補機で最も優れる」、64機を30年までに取得

 フィンランド国防省は12月10日(フィンランド現地時間)、次期戦闘機選定プログラム「HX戦闘機プログラム(HX)」において、F-35Aを選定したことを発表した。調達機数は64機で、2025年から2030年にかけて取得する。
 これはフィンランド空軍の現行機材であるF-18C/D「ホーネット」戦闘機を置き換えを図るもので、2021年4月末の入札期限までにF/A-18スーパーホーネット(米国・ボーイング)、ラファール(仏国・ダッソー)、タイフーン(英国・ユーロファイター)、F-35(米国・ロッキード・マーティン)、グリペン(スウェーデン・サーブ)の5社が入札していたところ。入札では「軍事的能力」、「供給保障」、「産業参画」、「手頃な価格」の4点について評価。「供給保障」、「産業参画」、「手頃な価格」の3点で合格すると、最終段階である「軍事的能力」の評価に進む形式で行われた。最終段階では、国防軍が各候補機の軍事的有効性をシミュレーションを用いた長期にわたるウォーゲームで評価し、この結果と将来的な開発可能性に基づいて選定することを提案したと説明している。
 フィンランド国防省は入札結果について、「F-35Aは『供給保障』、『産業参画』、『手頃な価格』の要求を満たしていた。『軍事的能力』については、F-35が包括的システムとして最も優れ、F-35の戦闘・偵察・生存能力は候補機の中で最も適していた」と語る。また「F-35の運用・維持コストは配分予算の範疇に収まっており、ライフサイクルにおける航空機(F-35)配備は、フィンランド国防軍の通常予算で実現可能である」と述べた。

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