宇宙作戦隊訓練公開、阿式隊長「順調に技能取得」

米国や民間との連携必須、JAXAとは共同で任務遂行

　防衛省・自衛隊は11月30日、航空自衛隊府中基地で「令和3年度自衛隊統合演習」の一端である宇宙作戦隊の訓練の一部を公開。本格的な宇宙状況監視の任務開始に向けて日ごろ取り組む訓練の成果として、宇宙領域シミュレータを使った宇宙物体の軌道解析を行い、統合幕僚監部へ解析結果を報告するという、一連の流れの訓練を行った。
　訓練を公開した同部隊隊長の阿式俊英2等空佐は、2020年5月の部隊新編以降、米国や国内の専門機関による委託教育を行うとともに、シミュレータを用いる解析技術について訓練し、感染症対策も十分に行った上で「順調に訓練が進んでいる。必要な知識・技能を修得できている」と説明した。この度の自衛隊統合演習では、一層厳しさを増す安全保障環境の中で「日本の防衛を全うしていくため、同盟国である米国との連携を強化しつつ、宇宙領域の能力強化に引続き取り組んでいく」と述べた。