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2021.12.01

WING

陸自オスプレイ配備、有明海漁協は条件付きで応じる

土地価格提示等付け、公害防止協定見直しへ

 防衛省・九州防衛局は11月30日、陸上自衛隊が装備するV-22オスプレイの佐賀空港配備について、有明海漁業協同組合から公害防止協定の見直しについて、条件付きで応じることにしたとの判断を得たと発表した。
 これは、同日に有明海漁業協同組合内で開催されたオスプレイ等配備計画検討委員会で出されたもの。九州防衛局によれば、有明海漁協からは条件として「工事中を含め、計画予定地にかかる排水対策を具体的に示すこと」、「(目安でも良いので)土地価格を提示すること」、「駐屯地予定地以外の空港西側の土地取得についての考え方を示すこと」が提示され、これら3つの条件を付して応じることになったという。
 九州防衛局は、西久保組合長をはじめ有明海漁協に感謝の意を述べつつ、「防衛省としては、頂いた条件に丁寧に対応し、オスプレイ配備計画について、可能な限り早期に有明海漁協の御理解と御協力を頂けるよう、取り組んでまいります」とコメントしている。

 

※写真=佐賀空港への陸自オスプレイの配備について、有明海漁協は条件付きで公害防止協定の見直しに応じることになった。写真は昨年に暫定配備先の木更津駐屯地へ到着した陸自オスプレイ(提供:陸上幕僚監部)