8月の国際航空旅客は回復もコロナ禍前の1割弱

好調な国際貨物、19年比でも18.3％増に

　国土交通省がこのほど発表した8月分の航空輸送統計は、国際航空の旅客輸送が前年同月比140.6％増の15万9000人で、人キロベースとして155％増の10億9397万4千人キロ、座席利用率が30.5％となった。これはコロナ禍前の19年同月比として人ベースが92.5％減、人キロベースが88.5％減であり、回復に向かいつつあるものの例年の1割にも満たない旅客数となった。
　国内定期航空の旅客輸送は35.3％増の416万3000人で、人キロベースが38.2％増の40億1467万3千人キロ、座席利用率が47.3％だった。これを19年同月比で見ると人ベースが59.9％減であり、人キロベースが58.8％減であった。前年比では大幅に伸びたが、感染症の再拡大などもあって前々年比では4割程度にとどまった。