カワサキモータース、4駆車「MULE」を国内販売へ

牧場やスキー場、災害対処用途向けに

　川崎重工業（KHI）グループ企業であるカワサキモータースが多用途4輪駆動車「MULE PRO-FIT」を国内一般販売を予定していることが分かった。現在東京・ビッグサイトで開催中の「危機管理産業展2021（RISCON）」の場で、カワサキモータース関係者が明かした。
　「MULE PRO-FIT」の想定価格は250万円から300万円ほどで、発売予定時期は来春頃とのこと。カワサキモータースでは今後、発売に向け販売および整備体制の構築などを行っていくと述べた。なお、「MULE PRO-FIT」は公道の走行が出来ないため、牧場やスキー場、災害対処用途などでの需要を見込んでいるという。
　「MULE」シリーズは、カワサキモータースが米国で製造しているバギー形式の4輪駆動車。日本では個人輸入などを除き未発売だが、MV-22オスプレイに搭載可能な大きさであることから、陸上自衛隊は水陸機動団に「汎用軽機動車（通称：バギー）」として複数台導入・運用している。