eVTOL遊覧飛行、全米で年内にも現実に

リフトエアクラフトが仕掛けるeVTOLサービス

　ちょっと想像して見て欲しい。瀬戸内海の美しい島々を眼下に眺めながら、垂直離着陸電動航空機（eVTOL）に一人で乗って、気軽な空中散歩を楽しむ自分を。あるいは箱根・芦ノ湖上空を世界遺産・富士山を眺めながらeVTOLで飛行する。電動キックボードやシェアサイクルのように時間貸しで操縦免許が不要なeVTOLを、ふと思い立った時に借りて飛び立つ－－－。
　そんなサービスが近く実現しようとしている。このサービスがスタートしようとしているのは、悔しいことかな日本国内ではない。サービスを仕掛けようとしているのは、米国テキサス州オースティンに拠点を構えるeVTOLスタートアップ企業LIFT AIRCRAFT社（リフトエアクラフト社）だ。同社は一人乗りのeVTOL「HEXA」（ヘクサ）の開発を手掛け、年内にも全米25都市において有償のデモツアーをスタートする。このデモツアーを通じて認知度を高め、いずれは米国内に数カ所の直営拠点を設けて本格的なサービスを開始し、その後フランチャイズ方式によって全米展開を目指す。