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2018.08.24

ウイングトラベル

トルコの日本人訪問客、年間10万人回復目前

トルコ観光の多様性を訴求するプロモを強化

 今年6月にトルコ共和国大使館・文化広報参事官室の日本・韓国・台湾代表に着任したデフネ・オズアルプ氏は本紙とのインタビューに応じ、2018年のトルコへの日本人訪問客数について「目標として設定していた10万人に近い数字を実現できるのではないか」との見通しを示した。トルコへの日本人訪問客は一時期低迷していたが、治安面でのリスクが軽減されつつある状況を受け、急回復している。そうした中で、さらなる日本人旅行者の誘致拡大に向け、歴史・文化、食、自然など「まだまだ日本人に知られていない新たな魅力を訴求していきたい」という考えを示した。また、旅行業界に対しても「トルコというデスティネーションが持つ魅力を再認識してもらい、新たなデスティネーションを加味した旅行商品を造成してもらいたい」と述べるとともに、今後は現地視察の機会を増やしていくなど、旅行業界関係者に対してトルコ観光の多様性をより一層アピールしていく方針を明らかにした。

 

 今年上半期、前年比84%増の3万5000人
 文化広報参事官室オズアルプ代表「治安の懸念なし」

 足元の状況についてオズアルプ代表は「2016年はトルコだけでなく、世界的にツーリズムが苦境に立たされていた。しかし2017年以降は旅行需要が回復した。日本人だけでなく、世界各地からの旅行者が増加している」と述べた。その中で日本人訪問客については「昨年1〜6月は約1万9000人だった。これに対して今年は約3万5000人となり、前年同期比で84%増という大きな伸びを示す結果となった」と述べた。
 日本人訪問客が一時期低迷した要因が社会情勢不安に基づく治安面での懸念だった。その部分についてオズアルプ代表は「日本人観光客も治安に対する懸念はなくなってきているのではないか。また、今のトルコは世界中の他の都市となんら変わらない状況であると明言することができる」と強調した。

※写真=インタビューに応じた、デフネ・オズアルプトルコ共和国大使館・文化広報参事官室 日本・韓国・台湾代表