★旅行会社の廃業、8月の官報公示は44社

　昨年4月からの累計917社、第1種旅行業は3社

　コロナ第5波により全国29都道府県に緊急事態宣言またはまん延防止等重点措置が拡大されるなど、旅行・観光産業は依然として厳しい経営環境に置かれており、旅行会社の事業廃止は引き続き高水準で推移している。8月に官報公示された旅行会社の廃業は、合計44社となり、新型コロナの影響が深刻化した2020年4月以降の17ヶ月間の累計では917社に達した。今夏は東京オリパラの開催もあり、消費者マインドの一時的な変化も見られたものの、7月末からのコロナ第5波で夏休みの旅行や帰省を自粛する動きも顕在化。東京都や大阪府は秋以降の修学旅行の延期等を要請するなど、経済活動の一層の自粛を求める動きもある。政府には新型コロナワクチンの接種加速により、感染拡大防止と経済再生を同時並行で進めることが求められるが、出口戦略は依然として明確に示されておらず先行きは依然として不透明だ。