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2021.08.23

WING

九州大、高分子ガラス表面の擬似絡み合いセグメント観測

次世代モビリティ軽量化、燃費向上・低炭素化に寄与

 九州大学の研究グループは、高分子ガラス表面では分子鎖の長さに依存しない絡み合いセグメントが存在することを観測することに成功した。従来、高分子鎖の絡み合いはその長さのみで規定されると考えられていたが、今回の研究成果で高分子表面に存在する分子鎖が内部領域まで繋がるため、表面近傍でセグメントが緩和しても疑似ループコンフォメーション(空間配座。結合周りの回転によって取り得る分子鎖の形態)が形成され、短い分子鎖でも一時的に絡み合ったような粘弾性挙動を示すことを明らかにした。なお、この研究の成果は8月18日(英国時間)に『Nature』のオンライン版で公開された。

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