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2021.08.16

WING

SkyDrive、JAXAと空力特性研究をスタート

搭載予定のプロペラをJAXA風洞で風試

 空飛ぶクルマの開発を目指すSkyDriveが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と空力特性の共同研究を開始した。すでにJAXAが有する風洞を使って、SkyDriveの空飛ぶクルマに搭載予定のプロペラの風洞試験を実施。データを取得した。
 空飛ぶクルマは新しい空のモビリティであって、その空力特性には未知の領域がある。その未知の領域を解明することで、空飛ぶクルマの安全性を高めることが期待されるほか、その静音性向上に寄与するとみられる。
 SkyDriveによれば、今後は風洞試験と数値計算流体力学(CFD)による解析を勧める方針にあるほか、飛行データの解析もあわせてJAXAと共同研究を進める。
 SkyDriveの岸信夫最高技術責任者(CTO)はJAXAの風洞を使った風洞試験を実施したことについて、「SkyDriveが開発する空飛ぶクルマが安全安心な信頼できる航空機へ一歩近づいたと感じている」とコメント。さらに、「取得したデータは、社会に求められる機体仕様実現に向けて、ローターの設計開発に役立てる」とした。その上で、今回はローター単体の試験だったとしながらも、今後は機体全体の空力設計およびその解析にも発展させていく方針を明らかにした。

※動画=JAXA風洞を使ったSkyDriveの空飛ぶクルマプロペラ風洞試験のYouTube動画(提供:SkyDrive)
https://youtu.be/qyhREvYf9PQ

※写真=SkyDriveがJAXAと協力して空飛ぶクルマの空力特性の研究を開始した