成田5月、GW需要伸びず国内旅客4月より悪化

航空各社減便へ、国際線は変化なく低水準に推移

　成田国際空港会社（NAA）の田村明比古社長は5月27日の会見で、直近5月1～22日の旅客便速報値と、4月の空港運用状況について説明した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響でいぜん厳しい状況が続く中でも、前年に比べれば「改善傾向が見られる」とした。しかし、5月の旅客動向は4月よりも悪化したことを明かした。この原因について田村社長は、航空各社が4月に「ゴールデンウイークに向けて増便したが、想定よりも需要が伸びなかったため、5月から減便を追加した」ためだと分析。5月の国内線の発着数は速報値で前々年同月比52.8％減の1522回だが、4月の発着数は45％減の2318回だった。