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2021.05.20

ウイングトラベル

★政府、ワクチン接種証明の発行を検討へ

 まずは紙、電子化は次段階か、真正性など課題も

 政府が海外渡航者向けに、新型コロナウイルスのワクチン接種証明の発行について検討を開始する方向がわかった。今後、官邸主導で関係各省庁が参画する検討会議が立ち上げられる模様。海外では、ワクチン接種証明の内容をアプリなどに電子的に搭載するワクチンパスポートの議論が進んでいるが、日本ではまずは「紙」でワクチン接種証明を発行し、その後、電子化についても検討する方向のようだ。ただ、世界の趨勢は電子化されたワクチンパスポートで、相互主義や真正性の観点からも紙での発行には課題もありそうだ。
 ワクチンパスポートを巡っては、海外で先んじて検討や実証実験が進んでおり、「コモンパス」「IATAトラベルパス」などのアプリにワクチン接種情報などの必要な情報を搭載する方向で検討が進んでいる。また、EUは「デジタル・グリーンパス」の活用によって隔離なしで入域を許可する方針で、コロナ禍で長期にわたって滞っていた人流をワクチンパスポートの活用によって正常化させていく方針が掲げられている。

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