ダッソー、超長距離ビジネス機「ファルコン10X」ローンチ

トラピエCEO、「ビジネス航空の新たなベンチマークに」

ダッソー・アビエーションが、7500海里（1万3890キロメートル）もの超長距離を飛行可能な「ファルコン10X」のローンチに踏み切った。最高速度はマッハ0.925に達する。ダッソー・アビエーションが超長距離ビジネスジェットのローンチに踏み切ったことで、競合するボンバルディア、ガルフストリームといった超長距離ビジネスジェットを巡る市場競争が激化することになりそうだ。
　ダッソー・アビエーションがローンチした「ファルコン10X」は長距離飛行可能なビジネスジェット。同社によれば、ニューヨーク−上海、ロサンゼルス−シドニー、香港−ニューヨーク、パリ−サンティアゴ間をノンストップで飛行可能だ。
　ダッソー・アビエーションのエリック・トラピエ会長兼最高経営責任者（CEO）は同機のローンチにあたって、「我々はビジネス航空の新たなベンチマークを発表する」と同機の性能に自信をみせながら、「ファルコン10Xは、ダッソーの最先端の戦闘機技術による画期的な安全性とともに、短期および長期のフライトで他に類を見ない空の飛行体験を提供する」とコメント。その上で、「我々は旅客を念頭に置いて機体のあらゆる面を最適化し、超長距離機の新しいレベルの能力を確立することに成功した」と話した。