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2021.04.14

ウイングトラベル

★GoToトラベルで回復もコロナ倒産が急増

 帝国データバンク調査、宿泊業者が苦境に

 帝国データバンクが調査した2000年度から2020年度の21年間の宿泊事業者の倒産動向によると、20年度の宿泊業者の倒産件数は前年度比66.7%増の125件となり、過去最高の増加率を示した。この125件のうち、新型コロナウイルスの影響による倒産は72件に上り、全体の57.6%と半数を超えた。とくに、宿泊事業者はGoToトラベルキャンペーンで需要は回復したものの、感染拡大によるGoToトラベルの停止、外出自粛で倒産が急増した。

 

 Go To停止で苦戦、雇調金支援策で凌ぐ
 GW・夏休みの旅行自粛で21年度も厳しく

 帝国データバンクは「宿泊業者にとっては一縷の望みだった国の観光支援事業「Go To トラベル」も昨年12月28日から全国で停止されている。新型コロナウイルスの感染拡大が続き政府はGo Toトラベルの再開に慎重な姿勢を見せており、1年で最も需要が多いゴールデン・ウイークなどの大型連休や夏休みシーズンまでに再開しない可能性もあり、今後も全国的に宿泊業の倒産が高水準で推移していく」と厳しい見方を示している。

 

※グラフ=2000年度〜2021年度の倒産件数・負債総額の推移(帝国データバンク調査)