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2021.04.06

WING

JAL、P&Wエンジンの777退役を1年前倒し

重大インシ調査待たず7機引退、200ER国内で運用

 日本航空(JAL)は4月5日、P&Wエンジンを搭載した国内線仕様777の退役決定を発表した。同様の機体を7機保有し、運用しながら2021年度内に7機すべて退役させる予定だったが、それを経済性の観点から前倒しして、2020年度をもってすでに退役させることとした。JALでは、1996年にP&W社エンジンを搭載した国内線仕様の777-200を導入し、その後777-300も含め、約25年間にわたり運航を続けてきたが、このほど静かに幕を下ろしたことが分かった。一方で、GEエンジンを搭載した777型機は18機保有していて、それらは引き続き運用を続ける予定だ。
 JALでは2020年12月に、P&Wエンジンの777-200を運航中にエンジンの不具合が発生。これが重大インシデントとして、今も運輸安全委員会による調査が続いているところ。今年2月21日から、P&Wエンジンを搭載した777型機の運航を停止していた。現時点では、運航再開時期が未確定であることや、維持費など費用も考慮した上で、同7機すべて退役させることを決めた。
 退役の前倒しによる提供座席の確保は、・・・・・・・・・・。

※写真=JALのP&Wエンジン搭載の777が退役。予定を約1年前倒しした