★新たな観光立国推進基本計画の策定を先送りへ

　実効性ある計画立案困難、新型コロナ対策優先

　観光庁の蒲生篤実長官は3月19日の業界紙会見で、2021年度から新たな計画を示すこととなっている観光立国推進基本計画について、改定を先送りすることを明らかにした。現時点で新型コロナウイルスの収束が見通せないことや外国人観光客の受け入れが実現できていない中で実効性のある計画を策定することが困難であると判断した。当面は新型コロナウイルス対策に全力を注ぐこととする。ただ蒲生長官は「ずるずると計画策定を遅らせるつもりはない」とし、「今年中の策定に向けて努力をしたい」と述べた。

　蒲生観光庁長官「今年中の策定を目指し努力」
　Go Toトラベル事業、現時点では再開難しい
　32県知事からの要望、スピード感をもって検討
　オリパラの海外客受入断念も観光魅力のPR継続
　小規模分散型ツアー、実施に向け粛々と準備

※写真＝業界紙各社との記者会見に応じる観光庁の蒲生篤実長官