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2021.03.03

WING

IATA1月実績、19年1月比で需要は72%減

ジュニアックCEO「夏予約は78%減」と先行き不安

 国際航空運送協会(IATA)は3月2日(ジュネーブ現地時間)、今年1月の旅客輸送実績を公表した。それによると、国際線・国内線平均の旅客需要を表すRPKは、コロナ禍前の2019年1月と比較して72%減少したことを明らかにした。昨年12月には対前年比(19年2月比)でRPKが69.7%減少しており、下げ幅としては今年1月の方がより大きくなっていることが分かる。
 IATAは通常であれば、前年同月の実績と比較してその月の実績と比較している。しかしながら2020年1月実績は、周知の通り既に新型コロナウイルス発生によって数字が大きく歪められているとして、コロナ禍前の2019年1月と比較することにした。ちなみに今年1月の座席供給量を表すASKは19年1月比で58.7%減少し、搭乗率を表すPLFは25.7ポイント悪化した54.1%だった。・・・

 

※写真=新型コロナウイルス変異株の出現で航空業界の2021年は出鼻を挫かれた。今年1月は昨年12月の実績よりも悪化したものに。IATAのジュニアックCEOは夏の予約についても伸び悩んでいるとして危機感を示した