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2021.02.18

WING

国内航空機生産11月、前年比17%減の1349億円

防需前年超えも民間機生産額は3割減に

 日本国内の昨年11月の航空機生産額(機体・エンジン・その他機器の製造・修理合計)は、対前年同月比17%減少した1349億4100万円だったことが明らかになった。2019年11月の航空機生産額は1623億8900万円だった。前月の昨年10月の生産額は787億1500万円だったことから、11月の生産額は10月実績と比較して約7割増加したが、対前年同月ベースでは依然として前年実績を2割近く下回ったかたちだ。
 新型コロナ危機が長引き機体メーカーの顧客である航空会社の財政状態はひっ迫している。新型コロナウイルス感染拡大が中国・武漢市で取り沙汰されて以降、すでに1年以上が経過した今なお、世界の国際線ネットワークは崩壊した状態で、航空会社の傷口は一層深く広くなっており、回復ペースは鈍化している。・・・

 

修理生産額、前年比8%増の149億円
防衛関連修理33%増も民間向けは30%減

 

■1-11月累計は前年比約20%減少
4-11月の年度ベースでは30.8%減に

 

※グラフ=昨年11月の航空機生産額は対前年比17%割れに。10月の落ち込みに比べて大きく改善したものの依然として2割近い減少幅だ。4-11月までの年度累計では前年比3割の落ち込みとなっている