記事検索はこちらで→
2021.02.09

WING

昨年の航空貨物需要、IATA観測史上最大の落ち込み

深刻な貨物スペース不足、「終りが見えない」

 国際航空運送協会(IATA)がこのほどまとめた2020年の世界の航空貨物市場実績によれば、航空貨物需要を表すCTKが2019年に比べて10.6%減少したことが明らかになった。とくに国際線の貨物需要だけをみれば、対前年比11.8%減を記録した。
 IATAによれば、同協会が1990年に貨物市場データ観測を開始して以降、対前年比ベースで過去最大の落ち込みとなったとしており、世界貿易量の対前年比6%減を上回る落ち込みとなったと分析した。
 貨物搭載スペースの供給量を表すACTKについても、対前年比23.3%減と急落。このうち国際線のACTKは24.1%減少。利用可能な貨物搭載スペースが不足したため、利用率を示すCLFは7.7ポイント増えて54.5%だった。
 年末の需要で物量が増える12月については、・・・・・。