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2021.02.09

WING

日米合同委、知花マスタープラン見直し承認

市道の切り回し工事実施、土地の返還を推進へ

 日米合同委員会はこのほど、在日米軍施設などの整備施設提供や、一部土地の共同使用など10件について合意した。そのうちの1件は、嘉手納弾薬庫地区の知花マスタープラン見直しを承認するもの。このプランでは、同地区に倉庫施設およびスクールバスサービス関連施設など14棟を整備して、牧港補給地区およびキャンプ端慶覧の倉庫などの施設を移設する。見直し後の配置図は、見直し前のものと比べて土地の形状や施設配置が変更された。
 この見直し後のマスタープランでは、施設14棟のほか、正門および入門受付所、門、道路の整備を示していて、特に市道38号線は、現有の場所から新たに東側へ切り回し工事を行うこととする。
 この知花地区への施設移設は、2013(平成25)年4月発表の「沖縄における在日米軍施設・区域に関する統合計画」に基づくもの。同計画では嘉手納基地以南の米軍施設を返還するため施設の一部を移設する必要があるとする。この知花地区の整備によって、牧港補給地区およびキャンプ端慶覧の一部土地の返還が実現することになる。

 ほか9件の施設提供・共同使用など合意
 横浜ノース・ドックで軌条など返還

※図1=嘉手納弾薬庫地区(知花地区)へ移設見直しの概要。下側が見直し前のもの(提供:防衛省)