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2021.02.08

WING

ロールス・ロイス、新テストベッドが初回運転試験

航空用屋内実証施設では最大、データ収集能力30%向上

 ロールス・ロイスは新たなエンジン試験用の「テストベッド80」において、初回のエンジン試運転を実施したことを発表した。この施設は複雑なデータシステムを備えることで、データ収集能力が従来のテストベッドに比べて約30%向上しているとのこと。既存エンジンはもちろんのこと、UltraFan、さらには将来的なハイブリッドエンジンや全電動航空システムといった幅広い種類のエンジン試験を実施することができるように設計した。同社によると、この「テストベッド80」は、数カ月後には供用を開始するという。
 ロールス・ロイスの「テストベッド80」はサッカーのプレミアリーグのフィールドより広い7500平方メートルの屋内面積を有し、航空向け屋内実証施設としては最大のテストベッドになる。今回実施した初回のエンジン運転試験には、ロールス・ロイス製のTrentXWBを投入して試験を実施したとのことで、同社は9000万ポンド(約128億円)を投資して3年近くをかけて建設したこのテストベッドにとって大きな節目となったと評価した。
 この「テストベッド80」の最大の特徴がデータシステムだ。・・・

 

※写真=ロールス・ロイスはエンジン試験用の最新鋭テストベッドの初回運転試験を実施した。従来のテストベッドと比べ30%データ収集能力が向上する(提供:ロールス・ロイス)