記事検索はこちらで→
2021.02.04

WING

昨年旅客需要は65.9%減、史上最大の落ち込み

IATA、12月下旬以降先行予約減少傾向で危機感

 国際航空運送協会(IATA)が2月3日(ジュネーブ現地時間)に発表した2020年通期の世界の旅客輸送実績(国際線・国内線平均)によると、需要を表すRPKは対前年比65.9%落ち込んだことが明らかになった。IATAは「航空史上、最も急激な輸送量の落ち込みだ」とし、新型コロナウイルスが航空業界に未曾有の危機をもたらしたことをあらためて強調した。2020年通期の座席供給量を表すASKは対前年比56.5%減となり、搭乗率(L/F)は17.8ポイント悪化した64.8%に留まった。
 なお、各国政府が講じている出入国規制の影響で国際線のRPKは前年比75.6%減と、大きく前年実績を下回る結果となった。ASKは68.1%減少し、L/Fは19.2ポイント下がった62.8%だった。一方、国内線のRPKは48.8%減少。国際線よりは小幅な影響に留まったものの、それでも半分近くの需要が消失する事態となるなど、外需・内需ともに厳しい数字となった。国内線のASKは35.7%縮小し、L/Fは17ポイント悪化した66.6%に留まった。・・・

 

1月時点の先行予約は前年比70%減
回復遅れの可能性も

 

※写真=昨年の旅客需要は2019年比65.9%減と史上最大の落ち込み。ジュニアックCEOも「大惨事」と嘆く。変異株の出現などによって先行予約など状況は悪化しているという