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2020.12.21

ウイングトラベル

★ZIPAIR、成田-ホノルル線の運航スタート

 コロナ禍の就航、普段と異なる就航準備

 日本航空(JAL)グループ傘下の中長距離LCCであるZIPAIR Tokyo(ZIPAIR)は12月19日、成田−ホノルル線の運航をスタートした。「中長距離LCC」モデルを掲げるZIPAIRにとって、ホノルル線開設はまさに悲願。ZIPAIRの西田真吾社長はバンコク、仁川に続く3地点目の都市に就航、そして本邦LCCとして初めて太平洋横断線を開設したことに喜びを噛み締めた。
 ただ、一方でコロナ禍の準備となったことに触れ、「本来、現地に当社社員が行って、関係当局との打ち合わせや確認行為を行うが、このコロナ禍では思うようにならず、ほとんどすべてをリモート、電話で行った。普段とは違う難しさがあったことは否めない」と振り返りつつ、関係当局などの協力でホノルル線開設を実現することができたと話した。
 初便となった19日のZG2便の旅客数はわずか26名(うちビジネスクラス:5名、エコノミークラス21名)。貨物はホノルル向けおよび中国・東南アジア発ホノルル経由米国本土向けの貨物など、計約14トンを搭載した。
 ZIPAIRとしてはこの時期のホノルル線開設について、「年末年始期間の駐在員およびそのご家族の一時帰国、留学生の一時帰国、この機会に親族を訪問しなければならないといったお客様が年末年始におられだろうと思っている」(西田社長)としており、初便の旅客の傾向として片道のみ航空券を購入する傾向があるとして、当初の目論見通り、駐在員やその家族、留学生などが利用する傾向にあるようだ。