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2020.09.09

WING

中東派遣8月、情報収集で「きりさめ」4788隻確認

P-3Cは船舶1703隻確認、海賊対処で120時間飛行

 統合幕僚監部は、中東地域へ派遣した部隊の8月の活動状況を発表した。情報収集活動では護衛艦「きりさめ」の水上部隊がオマーン湾公海、アラビア海北部公海で船舶4788隻を確認。海賊対処も兼ねるP-3Cによる航空隊では、アデン湾公海、アラビア海北部西側の公海で1703隻の船舶を確認した。そのため、今年2月から始まった同地域の情報収集活動では累計で、水上部隊が1万8518隻の船舶を確認し、航空隊が1万3310隻を確認したことになる。
 海賊対処活動では、水上部隊の護衛艦「おおなみ」がゾーンディフェンスを26日行い、商船54隻を確認した。8月に直接護衛は実施しなかった。P-3Cによる航空隊の活動は、20回の飛行を行い、合計約120時間の飛行となった。確認した商船は1688隻で、護衛艦や諸外国の艦艇および民間商船へ46回の情報提供を行った。水上・飛行隊とも海賊行為などへの対処などはなかった。

※写真1=情報収集活動で任務を行うP-3C搭乗員(提供:統合幕僚監部)