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2020.08.27

ウイングトラベル

★日本空港ビル横田社長、ターミナル運営見直し

 満足度高い経営継続、新時代への舵切りに意欲

 日本空港ビルデングの横田信秋社長はWINGのインタビューに応じ、新型コロナウイルス感染症の影響で、同社の経営環境が「かつてないほど落ち込んだ状況」だと説明した。その上で、社会全体が感染症ありきの“ニューノーマル”へ移行しつつある環境を踏まえ、ビルグループとして「空港ターミナル事業の運営方法を、従来の枠組みにとらわれない発想で抜本的に見直していく必要がある」と強調し、新たな時代へ向けた経営へ舵を切る意欲を示した。
 2020年度は同社にとって、現中期経営計画の最終年度となる。計画では、羽田空港国際線の発着枠が1日50便拡大し、7・8月には東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、多くの訪日旅行者を歓迎しているはずだった。同社では羽田空港の発着枠拡大に対応するため、第2ターミナルの一部を国際線対応へ改修するなど、準備を進めてきたところ。しかし、年頭から猛威を増した感染症によって、状況は一変した。東京2020大会が1年延期となって、急速に航空需要が冷え込むこととなった。

 

 「コロナ禍の影響、第1四半期底」も回復鈍く
 IATA4年先回復予想も「はっきり見通せない」

 

※写真=日本空港ビルデングの横田信秋社長