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2020.08.24

WING

ANA、A380「FLYING HONU」で遊覧フライト

利用者の声で実現した遊覧、倍率150倍の競争に

 

 全日空(ANA)は8月22日、同社がハワイ線に投入していたA380「ANA FLYING HONU」1号機(JA381A)を使った遊覧チャーターフライトを実施した。この遊覧フライトは、利用者からのANAに寄せられた声によって実現したもの。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年3月に運航を停止して以降、ANAのA380にとって久しぶりに旅客を迎えてのフライトとなった。
 この周遊フライトに搭乗することができたのは、約150倍もの倍率の抽選を勝ち抜いて当選した幸運な人達。334名(うち幼児:11名)の旅客が搭乗し、約2時間に亘るフライトでは「ANA FLYING HONU」が就航するハワイの雰囲気を感じることができるサービスが提供されたほか、日本最高峰の富士山、さらには大島・三原山を中心としたルートを飛行した。なお計334名のうち、ファーストクラスに搭乗した旅客が8名(+幼児1名)、ビジネスクラス50名(+幼児2名)、プレミアムエコノミークラス52名(+幼児2名)、エコノミークラス213名(+幼児8名)だった。ちなみに、国際線の機材を国内線の施設で運用する点や、今回はオープンスポットを用いたオペレーションだったことなどから、あらかじめ約300名ほどの旅客数に留めたという。
 ANAの井上慎一専務執行役員は周遊フライト実施の前に旅客に挨拶し、「ANAは創業以来、お客様の声、想いを大切にするというDNAをずっと受け継いできた。お客様から頂いた熱い想いは、私達のDNAに火を付けることになり、このフライトが実現した」ことを明かした。

 

 第2弾の周遊チャーター企画に意欲
 国際線運航できず国内線で盛り上げ
 CAにとっても久しぶりのA380フライト
 「お客様の笑顔で元気に」

 

※写真=A380を使った周遊チャーターフライトを実施。コロナの影響で短い夏となったが、今夏の最後の思い出づくりとして、旅客は銘々に楽しんだようだ