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2020.08.21

ウイングトラベル

★7月の日本人出国者数、98.8%減の約2万人

 ビジネス渡航の段階的再開で、底は脱する

 法務省がまとめた速報値によると、7月の日本人出国者数は前年同月比98.8%減の2万295人だった。4-6月は99%台の落ち込みだったが、7月は98%台とわずかにマイナス幅が縮小。実数でも、4月の3915人を底に、5月は5539人、6月は1万666人、7月は2万295人と、非常に緩やかながらも需要は底打ちしている。この結果、2020年1〜7月の累計実績は、前年同期比73.1%減の301万694人となり、前年同期の約1120万人から300万人へと7割減少した。
 前月の6月には、成田からベトナムへチャーター便3本が運航され約440名のビジネス渡航者が出国、コロナ禍の国際往来の再開の先駆けとなったが、7月末からはタイ、ベトナムとの間で駐在員など主に長期滞在者用の「レジデンストラック」による往来が再開された。また、9月からはシンガポールとの間で初の短期出張者用の「ビジネストラック」と「レジデンストラック」、マレーシアとの間で「レジデンストラック」が開始される予定で、ビジネス渡航から順次国際往来の扉は開かれつつある。
 ただ一方で、国際観光交流については依然として再開の見通しが立っておらず、関係者はB2C、B2Bの両面でオンラインセミナーや商談会、情報発信などを継続的に行うことで市場を冷やさない努力を続けている。

 

※表=7月および1-7月累計の空港別の日本人出国者数

 

 7月の外国人入国者数、99.6%減の約1万人
 水際対策厳しく、99%台のマイナス続く

 また、法務省統計による7月の外国人入国者数は、前年同月比99.6%減の1万300人と、コロナ禍で単月1万人をようやく超えた。ただ、4〜7月までの4ヶ月連続で99%台のマイナスが続いており、出入国ともに厳しいながらも、外国人の入国はより厳しい水際対策が取られていることがわかる。2020年1〜7月までの累計実績は、前年同期比78.7%減の410万592人で、8割近く減った。

 

※写真=7月および1-7月累計の空港別の外国人入国者数