★コロナ後の日本人海外旅行、ビジネスに影響

　JTBリポート、観光は若年層とアジアに注目

　JTBは、日本の海外旅行の今後を予測する「JTB REPORT 2020 日本人海外旅行のすべて」をまとめた。今年は新型コロナウイルス感染症の世界的拡大で、海外・訪日旅行が消失したが、JTBでは、「コロナ後の需要回復には観光よりビジネスの方が時間を要する」と予測した。
　その背景には、2008年のリーマンショック後、ビジネス旅行の需要回復は観光に比べて、長い時間がかかっており、コロナ後も同様の展開となることを挙げている。
　同リポートでは、「新型コロナの旅行需要に対する影響はリーマンショックを遥かに上回っているが、出張の抑制やオンライン会議の推奨対策は当時と共通する部分がある」と指摘している。
　2019年の海外旅行者数は2008万人と初めて年間2000万人を超え、2016年以降4年連続で増加した。この要因を雇用環境の改善、20代女性の旅行者数の大幅な増加、双方向交流拡大に伴うアジアへの旅行者増などを挙げている。

※2019年の性別・年齢層別出国率（出所；JTBリポート2020）