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2020.07.22

ウイングトラベル

★旅行業者の事業廃止、小康状態が続く

 7月の官報掲載は44社、Go Toへの期待感も

 新型コロナウイルスによる観光産業への深刻な影響が続く中、旅行業者による事業廃止はやや落ち着きを見せて小康状態となっている。今年1月以降に廃業し、営業保証金や弁済業務保証金の取戻し公告が7月の官報に掲載された旅行業者数は44社となり、4月の79社、5月90社、6月の58社、7月の44社と、5月をピークに落ち着きを見せつつある。この背景には、6月19日から県またぎを含む国内旅行が開始され、本日7月22日からはいよいよ「Go Toトラベル事業」が開始されることから、夏休みに向けて国内旅行の需要回復が進むことへの期待感が垣間見られる。
 7月の官報公告のうち、今年1月以降に旅行業を事業廃止し、日本旅行業協会(JATA)の保証社員の地位を失ったとして弁済業務保証金の取戻し公告が出された旅行業者は8社、全国旅行業協会(ANTA)は19社だった。また、旅行業協会に加盟していない旅行業者で、旅行業登録を抹消し、営業保証金の取戻し公告を出した旅行業者は17社だった。6月掲載分に比べると、JATAが6社から8社に増加、ANTAが25社から19社に減った。
 なお、JATAによる弁済業務保証金の取戻し公告にある神姫バスツアーズは、2020年4月1日付で新会社として「神姫観光(株)」(観光庁長官登録旅行業第2108号)として発足したことに伴うもの。