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2020.06.18

ウイングトラベル

★IATAコロナ検査で基準、結果は1時間以内判明を

 検体採取は唾液で、偽陽・陰性率は1%未満に

 国際航空運送協会(IATA)は6月17日(ジュネーブ現地時間)、新型コロナウイルス(COVID‐19)検査の使用基準を策定したことを発表した。この基準のなかでIATAは検査は渡航プロセスの一部として、然るべき訓練を受けた担当者が実施して、試験結果が判明するまでの最低でも1時間以内に結果が得られるようにすべきとの見解を示した。
 さらに空港で検査を実施する場合、1時間に数百回の検査を行うことができなければならないとして、鼻や喉に綿棒を入れて検体を採取するのではなく、唾液を検体サンプルとして使用することで、検査時間短縮や旅客受け入れ対応の改善にもつながることが期待されるとの認識を示した。また、極めて高い検査精度が求められるとして、偽陰性、偽陽性ともに1%未満でなければならないといった検査基準を求めた。

 

 理想は渡航開始前・出発時に検査実施を
 検査料を誰が負担するかも重要な問題に

 IATAは渡航プロセスにおける検査実施のタイミングについて、「理想的には空港に到着する前」だとして、渡航プロセスの開始前、もしくは出発時に検査を実施することを推奨。各国政府は検査結果を相互に共有し、データ転送は、現在のe-visaクリアランスの処理と同様、旅客と各国政府の間で直接行われるべきだと主張した。その上で、検査は必要な期間のみ実施するべきであって、定期的に評価することで、必要がなくなれば検査を終了する必要があるとの認識を示した。