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2020.06.15

ウイングトラベル

★JATA新会長に坂巻東武トップツアーズ社長

 田川氏は退任、6月22日の総会で正式決定

 日本旅行業協会(JATA)の新会長に、坂巻伸昭東武トップツアーズ社長が就任する人事が固まった。田川博己会長は退任する。6月22日に開催される定時総会で、任期満了に伴う役員改選が行われ、正式に決定する。
 田川氏は、2012年6月からJATA副会長、2014年6月から3期6年にわたりJATA会長を務めた。この間、日本の旅行・観光産業界の国内外での地位向上に取り組み、国内では旅行・観光産業が地方創世の切り札として社会的に認知されるのを後押しした。国際的には、UNWTO(国連世界観光機関)や、田川氏が副会長をつとめるWTTC(世界旅行ツーリズム協議会)などの国際機関と連携を深め、国際的な日本の発言力向上に寄与した。また、「ツーリズムEXPOジャパン」を海外・国内・訪日旅行が三位一体となった世界有数の旅行博覧会へと成長させたほか、双方向交流の促進に尽力し、2018年のインバウンド3000万人突破、2019年には悲願のアウトバウンド2000万人達成を業界挙げて実現し、旅行・観光産業の発展に貢献した。
 JATA新会長に内定した坂巻氏は、2017年6月よりJATA副会長をつとめている。東武トップツアーズからのJATA会長就任は、同社の前身の東武トラベル、トップツアー(旧東急観光)を含めても、坂巻氏が初めてとなる。
 坂巻伸昭(さかまき・のぶあき)氏は、千葉県出身の61歳。1982年に武蔵大学経済学部を卒業後、同年4月に東武鉄道入社。2008年4月に同社グループ事業部長、2010年7月に東武トラベル社長、2012年6月に東武鉄道取締役グループ事業部長、2013年8月より東武トラベル社長とトップツアー社長を兼任し、2015年4月1日に両社が合併して誕生した東武トップツアーズの社長に就任した。
 2017年6月のJATA副会長就任後は、国内外で業界活動に尽力してきた。去る3月23日に首相官邸で開かれた政府の「新型コロナウイルス対策本部」には、JATA副会長として旅行業界を代表して出席し、各業界の代表とともに安倍総理に観光関連産業の窮状を訴え、コロナ収束後の旅行需要の早期回復に向けた政府の取り組みを促す契機を作った。

 

※写真=坂巻伸昭氏