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2020.06.15

ウイングトラベル

★エアトリ、第2四半期は営業赤字に転落

 旅行事業の収益悪化、減損損失10.4億円

 エアトリは、2020年9月期の第2四半期連結決算(IFRS・国際会計基準)を発表したが、売上収益は前年同期比44.5%増の153億8300万円の増収だったが、営業損失6億6000万円、税引前損失は7億5900万円、四半期損失は7億7900万円、親会社の所有者に帰属する四半期損失は7億4100万円の赤字に転落した。
 新型コロナウイルスの影響で、エアトリ旅行事業が減収となったことが響いた。第2四半期累計期間の取扱高は5%減の615億円のマイナスだったほか、コロナ禍を踏まえた戦略変更等により、減損損失を10億4000万円計上したことで、営業赤字に転落した。
 減損損失は、旅行事業に関する一部資産について10億4000万円を計上した。具体的には、労働集約的な一部商材(ツアー事業等)について、コロナ禍で収益性が悪化したことをきっかけに縮小を決定、その方針を反映したソフトウェアおよびのれん等の損失を計上した。また、コロナ禍で収益性が悪化し、今後売却の検討を開始した一部子会社について、足元損益の状況や今後の見込みを踏まえて損失を計上した。
 通期業績予想ならびに配当予想も修正し、売上収益、利益ともに「未定」とした。年間配当金についても「未定」とした。

 

 旅行周辺領域の子会社の一部売却を検討

 同社では今後、アフターコロナへ向けた成長戦略「エアトリ2020」を推進し、Go To Travelキャンペーン等の積極的な活用を行う。また、旅行需要は緩やかな回復傾向にあるものの、前年比100%に回復するまでには1年から1年半かかると見ており、グループ全体で人件費を含めた固定費の徹底的な削減を行う。