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2020.06.15

ウイングトラベル

★エクスペディア、旅行需要回復に300億円投入

 コロナ禍で宿泊施設に最大270億円の資金支援

 エクスペディア・グループは、新型コロナウイルス感染拡大で影響を受けた世界の宿泊施設などに対して、最大2億7500万ドル(約300億円)の資金を投入し、旅行需要の回復に取り組むと発表した。コロナ禍で経営が厳しい取引先の宿泊施設の支援に最大2億5000万ドル(約270億円)、広告・宣伝に2500万ドル(約30億円)を投入する。
 投入資金は、旅行業界全体の回復のほか、個人経営や小規模チェーンで事業を行うパートナー施設への支援、消費見込みの高い旅行客に向けたプロモーション、キャッシュフローの改善支援のための取り組みに資金を投入する。
 具体的には、取引先の宿泊施設に投入する最大2億5000万ドル(約270億円)は、マーケティング費用、資金面での支援に充当する。今回の施策に参加するパートナー施設に対して、2019年に各パートナー施設から得た手数料の25%をエクスペディア・グループ内で利用できるマーケティング費用として還元する。
 また、3カ月の施策実施期間内に成立した新規予約は、チェックイン日を問わず、通常より手数料が軽減される。さらに追加支援施策として、Hotel Collect(現地決済)予約の支払い期間が90日に延長される。
 さらに、エクスペディア・グループのサイトでは、宿泊施設の料金プランの約70%を返金可能な設定にした。加えて、「返金可能な運賃」という条件でフライトを絞り込み、検索できる新機能も設定し、旅行者が必要に応じて旅程を変更することを可能とした。

 

 地域と共同オンラインや世界規模キャンペーン
 パートナーに旅行者動向追跡分析ツールを提供

 次に、エクスペディア・グループは旅行需要喚起のために、世界規模での広告・宣伝に2500万ドル(約30億円)を地域主導の共同オンラインキャンペーンに充当し、資金援助する。
 また、世界規模でのブランド・キャンペーン「次はどこへ行く?(Where Next?)」を展開する。キャンペーン初週は3万人の集客を目標とする。そのほかの旅行者向けキャンペーンには、Hotels.comのキャプテン オビアスとのバーチャル結婚式、北海道での一夏やハワイ・カウアイ島でのバーチャル旅行体験などを実施する。